大阪第七藝術劇場、昨日1/10(水)は、作家・コラムニストの竹内義和さんとトークさせて頂きました。

 主演の深琴さんが素晴らしい!と竹内さん。
 スタイルが七変化するばかりではなく、表情も一様ではなく、怒ったかと思えば可愛いときはすごく可愛いし、綺麗な時はすごく綺麗。
 その奥の、彼女のせりふにしていないところまで覗きたくなる。「表現力のある人なんだな」と感嘆されていました。 

 非常に本質的な、「青春とは何か」という話になりました。
 竹内さんは、ドラマチックでない、人がフト一人になってしまうときの、そこはかとないせつなさに、青春を感じるというのです。
 『青春夜話 Amazing Place』にはそういう瞬間がいっぱい入っていると。
 いわば人生の行間の部分なので、あらためて映画や文章というかたちになって見せられると「なるほど、自分もそう考えていた」と即座にわかる。

 そしてたとえば、男女が裸になってお互いを許し合っているはずのときでも、突発的に感情の行き違いがあって、ケンカをしてしまいながら、そこでもフッと「私、なにやってるんだろう」というものが相手の態度ににじみ出たときに感じるせつなさ。

 昔できなくて、やり直そうと思っていたことがやれたとしても、それでもまだ完全に近づいたとは言えない。どこか、いつまでも、届きそうで届かない。
 それがAmazing Placeなのかもしれません。

 だから『青春夜話』の2人のドラマも、どこか完全に幕を閉じられてはいない。
 続編を求めるという構造が、この映画そのものにあるのではないかということにも、気づかされました!

 
 大阪上映、今日は『青春夜話』のメイキングを初公開。メイキング監督の北島直樹さんは、一度納品した内容を、もう一回作り直して再納品。昨日の朝第七藝術劇場に届いたばかりの、まさに匂い立つような30分間。
 日本映画の場合、時々、メイキングといっても、撮影現場が総体として何を課題にして、それをクリアしていっているのかということがぜんぜん見えず、ただ同じ場面を違う角度から撮って、そこにキャストが談笑している姿や短いコメントをしている姿が挟まれるだけのものもあります。
 北島さんには、せっかく毎日現場でカメラを回されていたので、断片的ではなく、全体のうねりが見えるメイキングをとお願いし、見事に応えていただいてます。ぜひこちらもご期待ください!

 そして明日最終日は、映画監督の西尾孔志さんとのトークです。
 西尾孔志監督は『ソウル・フラワー・トレイン』『函館珈琲』と、ある町に外からやってきた人と、そこに住む人たちとの接点という現実に根ざしながら、それがいつしかファンタジーの次元に接続するさまを見事に描いておられます。現実の旅が心の旅になってゆき、出会いそうになかった人どうしの世界が接続する。
 『青春夜話 Amazing Place』を作ったときは、まだ西尾監督の映画を見たことがなかったのですが、でも、「現実とファンタジーを行き来する心の旅」としての映画は、どこかで意識はしていました。
 それを非常に自覚的にやってらっしゃるように見える西尾監督から、いろいろ学ばせていただきく思います!

■大阪 第七藝術劇場 1/6(土)~12(金) 連日20:40より
 http://www.nanagei.com/

1/11(木)  初公開!『青春夜話』メイキング上映(東京上映では未公開)

1/12(金)  映画でセカイは変えられるのか
トークゲスト・ 西尾孔志(映画監督)

■大阪最終日の12日、なんと浅尾典彦さんのラジオに出させて頂くことになりました!西宮市さくらFMラジオ 「SakuっとLa・ら・Ra西宮」
朝10時から13時までの番組で、私は12時から出させて頂きます。
関西以外の方でも、全国インターネットでリアルタイムで聴けます。
     http://www.simulradio.jp/#kinki
来月の神戸、京都の上映も意識しながら、話せる機会を与えてくださり、大変感謝しております。