大阪第七藝術劇場、昨日1/9(火)は、「ひとが映画でエロを撮る衝動とは?」と題し、映画監督の原一男さんとトークさせて頂きました。

 自作ドキュメンタリー『ゆきゆきて、神軍』の主人公・奥崎謙三さんがその撮影中である60代の後半で「性」に目覚め、自分の子どもを産んでくれる女性を探し始めたという話を原さんがされた時、僕の場合は、『青春夜話 Amazing Place』で描かれる男女の性愛に何を求めていたのだろうと考えました。
 『青春夜話』の中には「俺は何をしたいんだ」という登場人物のセリフがあります。
 原監督が映画の感想を客席に求めた時、「この映画は男女が子どもに戻って戯れて、お互いの感触を確かめ合ってから、もう一度生まれ直すという物語だと思う」と鋭い批評を言ってくれる人がいました。
 
 いま53歳である自分にとっての「性」は、その先に即子どもが出来るためのものというよりは、自分自身が子どもに返って、「青春のやり直し」どころか、もっと根源的に、生まれ直したいという願望が顕れているのかもしれないと、思い至りました。
 
 原監督が『青春夜話』のどこに性的に興奮したのかという話も、壇上でしてくださいました。
 人がエロに何を求めるのかは、それぞれ違うでしょうが、根源的には、存在の寂しさがあるのではないかと、原監督との対話で気づきました。
 
 終了後、『青春夜話』パンフレットにサインさせていただいたお客さんの中に「原監督が『この映画で勃起した人、いますか』と言ったときには恥ずかしくて手を上げなかったけど、実はすごく興奮して勃起した」という人がいました。
 また「50になるいままで、自分の性癖に悩んでいましたが、この映画を見て『これでいいんだ!』と自信が持てました」と言ってくださる人もいて、嬉しかったです。

 控え室では原一男さんと映画の宣伝浸透について少し話しました。
 ハッキリ言って、いまの自分とこの『青春夜話』という映画は、関西の地ではまだ「出会い」の段階です。これから馴染みに思ってくださることがあるとしたら、そのはじまりであることを実感しながら、『青春夜話』大阪での「生まれ直し」に立ち合う日々が楽しいです!
 
 
 大阪上映、今日から後半戦です!

 本日のゲストは竹内義和さん。大真面目に作られているテレビドラマの別の魅力を浮き彫りにするなど、人にはない独自の視点で物事を切り取るトークやエッセイは僕も若い頃からファンですが、「長靴を履いた猫の靴下は相当臭いのではないか」という竹内さんの想像力で捉えた『青春夜話』はどんな映画として生まれ変わるのか、僕がまず楽しみです!

 明日は『青春夜話』のメイキングを初公開。メイキング監督の北島さんからできたてのホヤホヤのバージョンを先に見せていただいたのですが、テンポがよくてかつコシもある、とても見ごたえのあるものになっていると思います。
 北島さんは毎日現場でカメラを回されていたので、撮影現場の単なるスナップではなく、全体として、スタッフ、キャストが映画作りに当たってどんな課題をクリアしてきたのかがわかるようになっています。ぜひこちらもご期待ください!

■大阪 第七藝術劇場 1/6(土)~12(金) 連日20:40より
 http://www.nanagei.com/

1/10(水) 長靴を履いた猫の靴下の中で見つけたエロース
トークゲスト・竹内義和さん(作家、コラムニスト、出版プロデューサー)

1/11(木)  初公開!『青春夜話』メイキング上映(東京上映では未公開)

1/12(金)  映画でセカイは変えられるのか
トークゲスト・ 西尾孔志(映画監督)

■大阪最終日の12日、なんと浅尾典彦さんのラジオに出させて頂くことになりました!西宮市さくらFMラジオ 「SakuっとLa・ら・Ra西宮」
朝10時から13時までの番組で、私は12時から出させて頂きます。
関西以外の方でも、全国インターネットでリアルタイムで聴けます。
     http://www.simulradio.jp/#kinki
来月の神戸、京都の上映も意識しながら、話せる機会を与えてくださり、大変感謝しております。